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わたしがオーガニック野菜を食べる理由

  • 執筆者の写真: Hina
    Hina
  • 2021年2月11日
  • 読了時間: 5分

ブログを少しお休みしていましたが、今回はオーガニック野菜・果物について。

「なぜオーガニックが良いのか?」「買う必要があるのか?」という質問に答えられればと思います!



1. オーガニック野菜の定義


日本とアメリカでは2014年から同等性協定が成立しているため、片方の国で有機認定された商品は相手国でも「オーガニック」として売れますが、細かい判断基準や禁止されている成分などには若干違いがあるかもしれません。


ここではアメリカ合衆国農務省(USDA)で定められた有機認定についてお話ししていきます。


オーガニック野菜として認定されるおおまかな条件として:


・害虫、雑草、疫病の対処には自然な方法を用いる

・収穫される土地で過去3年以上化学物質が使われていない

・オーガニックの種から栽培

・遺伝子組み替えがされていない  など。


農薬や肥料は、国から許可が降りた場合のみ使用OK。

許可されるには「あらゆる対処法を試して問題が解決しなかった」という条件があります。


また、オーガニック野菜に使える農薬は天然素材の物に限られていて、化学物質をはじめ様々な成分が禁じられています。禁止されている成分の一覧はこちら


普通の野菜と何が違うの?


オーガニックと従来の野菜の大きな違いは、農薬へのアプローチ。

従来の栽培方法では、農薬をできるだけ早い段階で、沢山使う事がスタンダードとなっています。

小型飛行機を使って畑全体に除草剤をまいたり、強力な薬品を使って、害虫・疫病などの問題を根絶させるのが従来のやり方です。


一方、有機栽培は「良質な土壌を作る」などの防止策から始まります。


その防止策で解決しない場合は、自然に存在する成分・生物のみで問題を解決。

自然に生息する鳥や益虫に害虫を食べてもらったり、罠を仕掛けたり、化学薬品に頼らない方法を最初に試します。


そういった方法が全て効かなかった場合、最終手段として自然由来の農薬を使う場合もありますが、「問題を農薬で解決」というスタンスの従来の野菜とは異なってきます。


2. オーガニック野菜のメリット


オーガニック野菜を消費・応援するメリットしては大きく分けて

1) 環境保護

2) 人体への影響 があります。


1) オーガニックって環境に良いの?


有機栽培が環境に優しい点として:

・化学物質を土地にまかない

生物多様性が保たれる

・益虫・送粉者の保護

・農薬による海への汚染を防ぐ などがあります。


化学物質を使わない事で土地が保全されるのはもちろん、従来の農薬に耐性がついてしまった「super pests」とよばれる害虫の発生を防ぐ事にも繋がります。


また、単一栽培される従来の野菜に比べて、有機栽培では同じ土地で数種類の作物を耕作する場合が多いので、生物多様性が保たれます。


生物多様性は土壌の改善や、生態系の保護にもつながるので、環境にはメリットばかり。


農家で使われる農薬と海の汚染はあまり関係ないようにも見えますが、土地に染み込んだ化学物質は海へと流れ出てしまう場合も。


海の汚染で海洋動物が死んだり、水の質が落ちたりと、農薬の影響は多大です。


環境へ負担の少ない方法で栽培されたオーガニック野菜の方が、環境には優しいです。


2) オーガニックは健康に良い?


栄養学的な面から言うと、オーガニック野菜と従来の野菜ではあまり違いはありません。


オーガニック野菜の方がビタミンや抗酸化物質を多く含むという話も聞きますが、それを否定する研究結果もでているので、オーガニックの方が栄養価が高いとは言えなさそう。


しかし、オーガニック野菜の方が硝酸塩の量が低いという結果は出ています。


また、従来の野菜からはカドミウムが検出されたり、農薬は洗っても全て落としきれない場合があるという調査結果も。


WHOによると、アメリカでよく使われているグリホサート(またはラウンドアップ)と呼ばれる除草剤は「発癌性があるかもしれない」とされています。


数年前には、ガンになってしまった農家の人たちが、ラウンドアップを製造している会社を相手に訴訟を起こしていました。


どの物質も食べる分には「人体に影響のないレベル」とされていますが、毒である事に代わりはないので、摂取せずにすむならしたくないですよね😅


除草剤なども比較的新しいテクノロジーで、長期的な影響はまだ解明されていない部分もあるので、本当に悪影響がないかは正直はっきり分かりません。



3. オーガニックで買うべき野菜・買わなくて大丈夫な野菜


さて、オーガニック野菜は環境・健康に良いものの、デメリットとして値段があります。

強力な農薬を使わずに、時間をかけて栽培された野菜は従来の野菜よりも割高。


以下は、農薬が高い濃度で検出されやすい「Dirty Dozen」と呼ばれる野菜たちです。

「食材を全部オーガニックで買うのは厳しい!」と言う方は、この12種類だけでもオーガニックで買うようにするのがおすすめです。


  • いちご

  • ほうれん草

  • ケール

  • ネクタリン

  • りんご

  • ぶどう

  • さくらんぼ

  • トマト

  • セロリ

  • じゃがいも


また、オーガニックでなくても大丈夫な野菜は:

  • アボカド

  • とうもろこし

  • パイナップル

  • 玉ねぎ

  • パパイヤ

  • スイートピー

  • なす

  • アスパラ

  • カリフラワー

  • メロン

  • ブロッコリー

  • きのこ

  • キャベツ

  • キウイ

予算や生活スタイルに合わせながら、できるだけオーガニックの野菜を食事に取り入れられたらと思います!


長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

Mahalo~


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